そもそも人間はなまけものです。これがしたいという夢や目標、こんな人生を送りたいということが明確でない限り、効率的な時間の使い方を身につけることができないという問題があります。
そこで、水平線から太陽がのぼってきて沈んでいくまでの太陽の軌道を人生になぞらえるとするのであれば、自分はどのあたりにいるのかを考えてみるといいでしょう。そして、今の地点から戻れるとすればどのあたりか、またその理由は何かを考えてみます。自分は今どのあたりにいて、人生で輝いていたときはいつか・自分がいくつまで生きるかはわからないけど平均寿命よりも長くいきたいというのであれば、人生の真ん中あたりは40半ば前後ということになるのです。その年代になると、自分が生きている間に実現したい夢は何かと、人生の終わりから逆算してイメージができるようになります。
人生半ばというと、衰えを感じてしまいがちです。しかし、そうではなく午前中は日がさしていなかった場所でも、午後になると日がさしてくるという具合に、影になってしまったものを統合していくのが人生の午後の発達課題になります。むしろ、40代からのほうが真の個性化ははじまるものです。人生が有限であるということを前提に逆算して夢を実現していくと考えることができれば、時間を上手に使いたくなるでしょう。
大人になり、社会人になって結婚して共働きでと現実の忙しさにかまけていると、時間はどんどん過ぎてしまいます。残された時間に気づき、時間を有効に使うことができればやりたいことの実現に一歩ずつ近づいていくことができるでしょう。
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